今年は岩湧山、大和葛城山によく出かけるのに金剛山はまだ2回だけしか行ってない。河内長野のバス停でゾンビ達に囲まれるのが嫌だからという理由がメイン。例年9月終わりになると葛城古道のヒガンバナを引っ付けた山行をしている。今年は花が早いようでこの前の九品寺は満開になっていたから今日辺りで花見は終わりになりそうだ。
金剛山行始発バス7時35分。去年何とか宣言が出た当初は人も少なかったのに今じゃ以前と変わらないくらいになってきた。ただ全員がノッペラボウに変わったと言うだけ。全く意味がないように思うけど誰も戻そうとしない、戻れない。勝手に思い込んでるだけのことなんだがなあ。今日もノーマスク一人だけという快感に“ウッシッシ”と笑みがこぼれてくる。
登山口で大半が降り終点まで乗ったのは6人ほどだった。金剛バスのベンチで朝食（河内長野駅コンビニで買った大阪寿司と缶コーヒー）。今日は軽い靴にしたので足どりも軽快。寺谷出合を過ぎ細尾谷出合に着いた、8時45分。久しぶりにX-T20を持ってきたものの使い勝手に戸惑う。暗いところではシャッタースピードが遅すぎて手ぶれしてしまう。このカメラの写りは良いんだが山用じゃないかな。
出合の滝は中々良さげな雰囲気だ。花を写すとほとんどがピンぼけ。こんなに写しにくかったんかなあ、何か違うような。後で分かったんだが確かにそうだったんだ。タッチ画面モードに変わっていたのが分からなかった。タッチパネル時はシャッター音が大きくなるんだ。あんまり使ってないのでそんなことも知らなかった。
行きにこのルートを選んだのは始めて登る道だったのとアケボノソウが見たかったから。隣の寺谷はよく咲いているようだがこの谷のことは出ていない。隣にあるんだったらここも期待出来るハズ、と決めつけたもののサッパリ見つけられなかった。湧き水は何ヶ所かあったが沢ルートなので見ずに困ることもないから嬉しくない。道は倒木なども多いけど歩きやすく付けられていた。以外とツリフネソウがなかった。
9月も終わりになるとセミの声がしなくなる。沢の音だけがする谷を最後まで詰めると頂上遊歩道に着いた、9時50分。出合から約1時間。周りにブナの巨木が立ち並んでいる。社務所じゃなく水越峠分岐の道をとる。バスに乗ってる時は多いと思っていたけど山に入ると人がいない。さっきの沢で老年カップルに出会っただけ。晴天と言うほど青空じゃなく気温も低めだ。
止まらず郵便道を下る。旧お花畑上の水場で水を汲む。橋本院で昼食にするのなら高天彦神社の水でもイイんだが山の水の方が美味そうだから。お花畑は以前の面影が全くなくなった。草むした斜面に寂しく“カワチブシ”の看板が残っているだけ。ツリフネソウも終わりなのか花影が少なかった。
この道は取り立てて良いところがない。展望は無いし花も少ない。所々に花の名前プレートが掛けてある程度。カワチブシ（トリカブトの1種）が1株だけ咲いていた。これまでの雰囲気だとヒガンバナも期待出来そうにない。
高天滝に降りつき小休止。休んでいたら老年カップルが登ってきた、ありゃ細尾谷であった人のような……往復するとは超元気。神社近くの畑を見るとコスモスもショボイ咲き方、赤い花は見えない。あれれ、やはり遅かったか。田圃の畦にはそこそこ咲いてはいるが花が白っぽくなり盛期を過ぎている。ヒガンバナは真っ赤じゃないと絵にならない。
街道沿いにはムラサキシキブ、黄色コスモスなどが咲き乱れていたが赤花のない葛城古道なんて何か気が抜けたよう。橋本院手前の田圃もこんな具合でスッキリしない。先週辺りが最高だったんだ。橋本院庭園には観光客が2組いた。こんな所でもマスクして大声で喋ってるオバサンたち……テレビも罪だよなあ。
庭園で昼食。今日は北海度昆布ウドン、味はマアマア。コーヒーはキリマンジャロブレンド。お山でドリップ式珈琲を飲み出すともう元に戻れない。花は少なくとも落着く庭園。去年から春秋2回来るようになったけど春の方が気に入っている。テーブルがあればもっと優雅なランチにしたいんだけど。マスマス下界のカフェから遠のいていくなあ。
最盛期ならここから下が一番の見所なんだが……予想通りでほぼ終わっていた。まあこんな年もあるんだ。空が雲っぽいので暑さに参ることがないだけマシか。極楽寺に寄り着替えてから御所までの長～い車道歩き。一言主神社辺りの田圃にはまだ赤い花が固まって咲いていたけど色合いがくすんできていた。
近鉄御所駅着3時半・今日はお日さまカフェが開いていた。カンカン照りじゃないけどソフトクリームを頬張る。4時6分発の列車に乗るためアイスコーヒーを追加して時間調整。駅前カフェなのに利用する人は少ない。一服する余裕がないんだなあ。河内長野着5時過ぎ。この時間になるとマニカレーで土産になってしまう。今日はアケボノソウは見られず、ヒガンバナは終わりかけ、空もイマイチというパットしない結果になった。