今年は桜もボタンもあっと言う間に過ぎていく。例年だと5月連休辺りにシャクナゲ尾根の見頃を迎えるのだが他の花がこんな調子で咲いてるんだから早く行かないと時期を逃してしまう。連休に出かけるのは避けたいんだが、天候で延び延びになっていたから仕方ないか。
京都（山、街どっちにしても）に行く時は何処でモーニングするかで出発時間が変わってくる。今日は鞍馬方面だからワールドコーヒーの大盛りモーニングを食べようと5時36分の始発急行に乗った。朝方は冷えるかもとブルゾンヤッケを羽織ったものの駅まで歩いただけで汗ばんできた。まだ4月なのに異常な暑さ。
この時間に淀屋橋につくと6時22分の急行になる。京阪特急の始発は6時40分。ちまちま停車しながら行くのはかったるいけど出町柳には急行の方が10分ほど早く着く。ウトウトしながら1時間、少し遅れて出町柳着7時31分。昨日草抜きをしていたので足と腕が張っている。上に出るとモワッとした大気、空は快晴。弁当（おにぎり）屋さんで昼食をゲットしてから錦林車庫行市バス乗車。
銀閣寺道で降り ワールドコーヒー北白川本店 まで少し歩く。ここは7時からやってるので後の予定が立てやすい。まだこの時間帯だから空いてるだろうと思っていたが大間違い。1卓（お客が立ったばかりの）空いていただけとは。客層は観光客じゃなく近所のオバチャン、オイチャン風の人ばかり。なるほど此処は朝二番手に来た方がいいんだ。ほぼ全員が大盛りモーニングを食べていた。
天井が高く回りに木が配置され大箱喫茶なのに長閑な感じがしている。以前は喫煙OKで少々煙たかったけど去年から全席禁煙になったと書いてあったので来てみたかったんだ。大鉢じゃなく大皿に盛られて出てきた? ありゃ変わったのかなあ……周りを見ると、鉢のやら大皿のやらごっちゃまぜ。ぶつ切りトースト、オムレツ、サラダはどちらも同じ。こちらのはヨーグルトが付いてるけどソーセージ・ベーコンがない。鉢の方はそっちがあってヨーグルトがない。メニューをよく見ると白川モーニング（大鉢）680円とBモーニング（大皿）600円が出ていた。どちらでも充分腹が張る。
北白川交前から修学院道まで市バス乗車。叡電修学院駅まで200m程歩く。鞍馬行電車は連休に限らず何時も混んでいる。周りはすっかり新緑、とても4月とは思えない5月終わりみたい。鞍馬着9時20分。ホーム横のシャクナゲが満開になっていた。新緑に囲まれた鞍馬寺山門。多聞堂はまだ閉まっていた。心天狗は開いてるようだった。
足が突っ張って歩きにくい。この調子だと時間がかかりそう。川を渡り薬王坂を登りだした。坂道になると意外と歩けて峠まで15分くらいで登ってしまった。草抜きで張ってるだけで筋力はあるんだ。峠には若者グループ（10人ほど）が休んでいた。テントを担いでおり今日は百井で張ると言っていた。
このペースで登ると早く着きすぎる。小出石から国際会館に行くバスは御膳午後1本だけ。午後は4時56分発だから頂上を1時半頃出発して丁度くらいになる。でもあんまりユックリ登ると返って疲れてしまうからなあ。
土曜日でもこのルートを登る人は少ない。このグループの他では中年カップル1組だけ、降りてきたのは3組（6人）だけという賑わい?。長～い尾根をモクモクと登る。何処まで行っても新緑、去年登った時はミツバツツジが満開だったのに今年全く残っていない。頂上近くまで来ると赤い山ツツジが咲いていた。もうそんな季節なんかなあ、早すぎるだろう。
山頂は大勢のハイカーが屯しているので通過。百井峠からの林道が上まで上がってきていた。見晴らしの良い鉄塔広場に行くとオジサン2人組が弁当を食べていた。少し先の展望所で昼食。汗ばむ陽気、山が霞んでいる。美味しいおにぎりを頬張りボンヤリと下界を眺める一時。まだ12時半か……早く着きすぎるなあ。大原まで車道歩きするのも嫌だし。
マア下に着いてから考えようと1時前に出発（下山）。巻き道に少しだけミツバツツジが残っていた。尾根を降りていくとシャクナゲが出てきた。どの木もたわわに花を付けている。ちょっと見には満開、でもよく見ると枯花が目立ち始めていた。落花も多くなっている。稜線でこの状態じゃシャクナゲ尾根は多分もう終わりかけだろう。
小出石分岐までのシャクナゲだけでも充分。シャクナゲは写真で見ると綺麗だが実際は暗い所にポツポツ咲いているのでツツジほど華やかじゃない。枯れかけたのを見ても面白くないし……今回はシャクナゲ尾根はパスしよう。距離は大原まで降りるのと変わりないけどバス時刻が全然違う。
途中の沢で着替えて寂光院前まで降りてきた。観光客はチラホラ程度。一面の新緑。大原の里はまだ菜の花が真っ盛り。フジも満開。1時1分発国際会館行に間に合った。地下鉄で四条に出てお買い物。今日は午後のティータイムもとらずに大阪に帰った。