天気も良さそうなので山へ。家にいるより外に出ていた方が体にも心にも良い。山らしい山に行くのは約一月半振り。この前の信貴山はウォーキングに毛が生えた程度だったから。山だけじゃ面白くないから文化と食を合わせてコースを選んだ結果が摩耶山だから発想が貧弱だが、ここは一応700mの山、650m程の急な登り、下山地の寺院（徳光院）、元町での食事と買物と条件には合う。まだ登っていない山寺尾根を登り世継山も行ってみようという魂胆だったが……。
朝食べずに家を出たので六甲でモーニング・タイム。駅南側の喫茶まいんでトースト、サラダ、コーヒー（500円）。タオルを入れ忘れたのに気がついて店のマスター（オバサン）に売ってる所を聞くと改札出口に百均があると教えてくれた。その手前の売店で見ると洒落たフェイス･タオルしか置いてなかった（420円）。山で使うんだから安物でいいんだ、と百均で100円タオルを購入。
出始めからこんな事で時間を食ってしまったので登山口の護国神社までバスで行く。風は冷たいが空は快晴。護国神社にお詣りしてから登山開始。杣谷堰堤までは住宅地内の道だがまるで山を登っているような急傾斜。ドンドン高度を稼ぎ大阪湾が下に広がっていく。神戸らしく会員制の建物や教会が建っている。
杣谷堰堤付近は大規模に工事していた。登山道は山側に迂回して付けられていた。摩耶東谷を過ぎて山寺尾根に取り付く。摩耶山で一番急な登りとか書いてあったが、確かに岩も露出していて登り一方だ。道はハッキリしているし歩いた分高度が稼げるからこっちにとっては楽なんだが。この傾斜だと登りより下りの方がシンドイし危険（年寄りには）かも。日当たりの良い所で一服すると大阪湾がクッキリ見えている。長峰山よりも良い気分の所だ。
休んでいるとオジサン一人が登ってきた。初めてなのか摩耶山の方向を聞いてきた。降りてくるハイカーは１人会っただけ。マイナーなルートのようだ。頂上（掬星台）近くになると潅木に囲まれ展望はなくなった。
展望台から見る大阪湾の景色。神戸空港の向こうに関空も見えている。ハイカーも三々五々いる。寒風の中彷徨いている猫が3匹。この寒さじゃ止まってラーメン湧かす気にもなれない。
摩耶山頂上の天狗社に参拝してから天狗道を下る。3等三角点があるとは知らなかった。天狗道は登ってきた山寺尾根とは違いゆるやかな登り下りが出てくる。登山者はさっきに較べると凄く多い。登るのなら、こんなチンタラした道より一気に上がった方が楽なのに……。
さて今日の目標世継山なんだが…布引ハーブ園の横にちょこんと頭を出している山。ハーブ園の建物だけが目立って隣の藪山なんかに目を向ける物好きはほとんどいない。地図にも道が載っていない、園内から登るのだろうか。ハーブ園のゲート（柵）まで来た。入ったら200円かかるし……と考えながら、掃除している係のオッチャンに山のことを訊ねてみた。（聞く相手が悪かった、いかにも退職後の再雇用者の感じ）で軽く答が返ってきた。“ここからでも行けるが入園料がかかるので、ハイキング道から行けばタダ。道標もあるハズ……”と言う? 。ネットではフェンスを開けて云々とか書かれているのに簡単すぎる。
疑いながらハイキング道を下っていくとドンドン園から離れ『風の丘』駅まで降りてしまった。道標などあるハズが無く、ここから山を登り直すのも気が乗らない。さして登りたい所でもなしパスするか。
車道を下り布引滝へ。滝上の茶屋で甘酒。今日は下に降りずにここで写すだけにした。女性が1人入っていただけ。休憩に良い場所なのに一服する人は少ない。
今日は徳光院の多宝塔を見て山行終了。重文に指定されているらしいが、さほど感銘を受ける建物でもない。来年は“山麓の多宝塔巡り”なんてのもいいかな。マイナーでイメージが暗い気もするが。本堂に上がる石段横に石仏がすこしあった。何の像かな。
昼を食べていないので何か食べたくなってきた。だが今日はクリスマス・イブ、北野周辺から三の宮界隈は超混んでいる。樽珈屋で豆（スカイブレンド）を買ってから元町サントスでホットケーキ･セット（650円）。名物の機械［アン］で入れるコーヒーが飲みたくて来てみた。その機械は何処に置かれてるんだろうか。見渡しても何処にもなさそう…カウンターの中に隠れているみたい。ホットケーキが焼き上がるまで時間が係った。チンじゃなく本当に焼いている。常連客が多そうな店で若いのは少ない。
中華街は若者カップルで溢れていた。中央広場の行列店がまた増えていた。以前は老祥記の豚まんだけだったのに、点心の店2軒も加わってきた。どの店のも変わらんのに……。並んで待つのが大嫌いな年寄り（自分）には理解できない風景。コロッケの店も並んでるなあ、コロッケ一つ買うのに30分か……。
大阪に帰り阪神デパートでチキンカツを買いに行くと、今日はクリスマスの七面鳥（ニワトリで代用）ばかりで、そんな安物は置いていない。シュークリームかプチケーキもクリスマス･ケーキに占領されて一つも無し。こんな“国民的な記念日?”は皆同じものを食べろ! とでも言わんばかりの売り方。多種多様という考えなどどこにもない。クリスマスはキリスト教の国で、静かにショートケーキのティー・タイムをとりたいものだ。まあ他人と同じでなかったら気が済まない買い手の方のほうに問題があるんだろうが。それ以外の食品は正月用のボッタクリ価格……ア～あ…。