本当なら昨夜から平家平（四国）に行くハズだったのに、何故かこんな所に来ている。以前は月に3回くらいは六甲山に来ていたものだが、この頃はごくたまに来るだけになってしまった。降りた所に美味しい食べ物がなくなってきたのも行く気がしなった原因の一つ。今日は約3年振りに地獄谷（ロックガーデン）で水遊びをしようと思って来た。だが今日は出だしから変。まずは阪急梅田駅構内の喫茶店で砂糖入れをひっくり返してしまった。芦屋川でコンビニ弁当を買うつもりが、駅を出ると店が閉まっている、もう閉店したようだ。「滝の茶屋」でオニギリを買おうと着いてみると、丁度店を開けた所でまだ準備中。エサにありつけない日になりそうだ。
大震災でゲートロックが一部崩落したが、その後も徐々に落ちてきており、地獄谷入口が段々埋もれてきている。もう何年かすると谷がせき止められてしまうだろう。
地獄谷の滝。どれもフリークライミングで難なく登れる。特別な道具も渓流シューズも必要ない。最後の滝はもっと見応えがあったのだが去年の台風で滝上の地形が変わったようで、貧相になっていた。
今日は誰もいないA懸垂岩。
A懸岩の横を通りB懸尾根に登るとツツジがまだ咲いていた。行く手の山肌にはピラー・ロックのない岩庭が見えている。まだ以前のピラー・ロックの姿が浮かんでくる。
狭い岩の間をくぐり、靴幅しかないバンドを通り（ここの通過はいつも緊張する）、B懸垂岩に着いた。この岩も震災で崩壊した後、どんどん崩れかかっている。
辿り着いた砂礫の庭園で一服。今日は弁当を買い損ねたのでフルーツ蜜豆（缶詰）を食べただけ。大阪湾を見ながらボケーとしている幸福。
風吹岩頂上付近に咲く花たち。ガマズミの白い花、カラスザンショウ、モチツツジの残花、スイカズラ。
岡本への下り道途中の展望台で海を見ながら小休止。
6月の山はアジサイが似合う。
保久良神社とヤママモの森。
岡本に下りて何処かで食べよう。4～5年前だったら馬小屋かサンタ・マリアでスパゲッティを楽しめたが今はもう止めてしまった。摂津本山駅前でかって「嵐山」だった所が、い蔵という創作ウドン店になっていた。あっさりした冷ウドンが食べたかったので生醤油ウドンとやらにした。細いウドンは旨い、が……単純な醤油味では……山の後だから食べられたが普段ならどうかなあ。蕎麦の「そじ坊」みたいにいろんなウドンがあるのかと思っていたのだ。
中の仕切りは嵐山の面影が残っていた。ここによく通っていたのはもう10年以上前になるかなあ。適度な値段で美味しい創作懐石を食べさせてくれる店だったが……時の流れかなあ。まともな和食の店はドンドンなくなっていく、増えるのは居酒屋チェーン店ばかり。「食」にお金をかけない（かける余裕が無い、他にはかけるが）んだから仕方ないか。