いつも春になると行きたくなる所が二つある、湖北の大谷山と花脊だ。他の季節は行きたいとは思わない、春だけなのだ。
鴨川(高野川)沿いの桜が咲き始めた。あと4日くらいで見頃になりそうだ。鞍馬まで来ると大気も冷やりしてまだ梅の季節。駅前の紅梅。
広河原行きのバスを待つ間に、多聞堂で“おうすと蓬餅”のティータイム。花脊峠まで来ると林間に雪が目立ってきた。北山の春はまだ始まったばかり。
花脊小学校は去年(2009年10月)に移転し子供の声も聞こえてこない。門の横に立てられたトーテム・ポールの色も剥げ淋しい気がする。
スキー場の横を通り寺山峠に登ると、ダンコウバイの花が燦めいていた。雪も多くなりスパッツを着ける。一ノ谷側は冬の世界。
北山には良い雰囲気の山小屋が多い。大学やクラブ所有のものばかりで一般は利用出来ないが、見るだけでも絵になっている。特に雲取山には多い。これは北山クラブの小屋。
雲取峠は雪の中だった。何時来ても晴晴した気持ちになる峠。雲取山の頂上は面白くもない所なのでカットしてここで昼食タイム。峠を少し下りると、これまた雰囲気抜群の京都府大の小屋が建っている。
今日は「生活良好シーフードラーメン」……もっと旨いのはないかなあ……。
また来た道を引き返し、喫茶「カウベル」でお茶する。ここにくるのはベルに会うためだ。もう12才、少々弱ってきたようで動きがぎこちなくなってきた。元気だった時と比較(2001年当時)。
ここでバスに乗ると軟弱すぎるので、もう一踏ん張りして花脊峠(旧)を越えることにした。大杉の脇に地蔵さんが祀られ古い峠道の情緒が残る場所なのだが林道が目障りだ。
北山を歩いた後はいつも六曜社地下店でマイルドコーヒーとドーナツ。