７月３１日（日） 大阪（急行『ちくま』） 【晴】
いつ開けるとも分からない梅雨を待っていても仕方ない。日曜日から山に出るなんて初めてかなあ。大阪発9時30分急行『ちくま』は始発駅なのにボックスを占領できた。これで行くと七倉行バスに間に合う。蓮華岳にするか裏銀座にするか迷うところだが、久しぶりに雲の平を歩いてみたい。ブナ立て尾根の登りといえども餓鬼岳や船窪岳の一気登り較べたら大したことないだろう。
８月１日（月） 松本（急行『アルプス』）信濃大町（バス）七倉～烏帽子小屋 【晴】
松本着4時5分。隣に停まっていた急行『アルプス』に乗換、4時27分発。昨夜は寝る格好が悪かったようで首が痛い。この列車は特急型車両だった。不味い松本駅の駅弁（800円）。信濃大町着5時5分。月曜でも観光客が多い。七倉行バス発5時25分。こっちのバスは乗客5人。
七倉着5時50分。少し肌寒い程度、まだ陽が差していないけど晴れている。すぐに長いトンネル歩き、何回かトンネルをくぐるとロックフィルダムが現れた。以前来た時はトラックが行き交う場所で通行用にヘルメットを貸してくれた所だ。ダム法面をジグザグに登りダム頂上着7時。湯沢出合着7時30分、水を入れ上着を脱いだ。
さっそく急な登りが続いた。始めはブナ林、登るにつれコメツガ、ダケカンバと樹相が変わっていく。不動岳から南沢岳間の崩壊がすごい。高瀬川対岸には唐沢岳、餓鬼岳、燕岳が特異な姿を見せていた。足はパンパン、目を閉じると寝てしまいそう。途中の三角点付近に水場があるハズなのに着いてみたらなかった。
ただ登るのみの道。烏帽子小屋着1時頃（5500円）、かなりかかったなあ。昼飯にラーメンを沸かしてから烏帽子岳まで散歩した。コマクサが少しとチシマギキョウくらいで花が豊富な山じゃない。
８月２日（火） 野口五郎岳～水晶岳～三俣蓮華岳～双六小屋～鏡平小屋 【曇晴】
5時朝食、生玉子（割ってある）、海苔、一皿盛り、味噌汁。裏銀座コースではあまり期待出来んな。5時15分出発。まだ雲が多いけど晴れてきそうだ。立山方面はハッキリ見えていた。ワンピッチで三ッ岳、三角点まで登る人もいないようだ。大休止をとったがその間は誰も登ってこなかった。ここから見ると赤牛岳～水晶岳の稜線がバカ長く見える。
野口五郎岳まではダラダラ登り。花も少ないし面白味がない道だった。展望コースなのに肝心の槍穂高が雲に隠れたんじゃ魅力半減。野口五郎小屋着……コーしタイムを記録するのも面倒くさくなってきた。ダラダラ長い尾根を東沢乗越まで下る。登山客は多め、マア最盛期の北アルプスなど初めてなもんでどのくらい混んでいるのか分からない。いつもは半日歩いて何人というような所ばかり歩いてるのでこんな繁盛?している所は落ち着かない。
水晶岳付近まで来ると人の多さ（中高年がヤケに多い）に嫌気が差してきた。やっぱり東北にしとくべきだった。岩苔乗越から三俣側の沢に降りてやっと人気がなくなった。祖父岳はもうイイか。黒部五郎、三俣蓮華、鷲羽岳などの山々に囲まれた別天地、沢の音を子守歌にして昼寝したくなるような所なんだがそうもしておれん。
三俣小屋で深山荘に電話するも、一人じゃ空いてないと言われた。明日の行程を短くするため双六泊まりは止め鏡平まで行こう。双六小屋4時頃、ジュースを飲んだだけで通過。後は惰性で下った。弓折岳のコルから小屋が見えていたけど意外と長かった。鏡平小屋に着くと……ここも満員か、4時30分（5500円）。北アルプスが楽しめないのはギュウギュウ詰めの小屋の所為、南はサービスなんてイマイチだけど何故か楽しい。最盛期にノコノコ出かける方も悪いんだけど。夕食も2回目に回されてしまった。
８月３日（水） ワサビ平～新穂高温泉（バス）高山～飛騨古川（急行『高山』）大阪 【曇晴】
昨夜の客は少なかったので7時過ぎに広い部屋（屋根裏部屋）に移った。一人に布団1枚……。夜は少し暑く寝にくかった。5時頃目を覚ます。外は快晴、穂高の稜線が朝日を浴びクッキリと見えていた。あまり食欲もなし、茶漬けの素をかけて流し込んだ。
小屋の外に出ると槍の景色も素晴らしい。鏡池の前では大勢が記念写真を撮っていた。5時40分出発。雪渓の水場までノンストップで降りた。冷たくて味も良い。そろそろ日が昇ってきた。ニーカーズボンを履き替え朝のティータイム（アイス）とした。ワインゼリーも美味い。大キジも済ませ爽快。
新穂高温泉までは長～い下り。温泉着9時。無料の「アルペン温泉」に行くと満員、タダだからなあ。高山行バス発9時30分。バスは空いていた。高山着11時30分。昼食は“からくり”で「朴葉味噌定食」と「からくり冷酒」。日焼けした所が火照っている。国分寺、陣屋跡などを散策、メチャ人が多い。急行『たかやま』は飛騨古川始発なのでそっちまで行ってみた。街並みまでは行かずに駅前でミゾレを食べただけ。