７月２５日（金） 大阪（急行『立山3号』） 【晴】
昼から半休。5時に終わってからじゃ忙しないと思ったからだ。食料のパンとサラミを買って帰った。家に帰ると詞子は留守。暑い日だ。詞子が帰ってきたので冷紅茶を一杯。嶋倉さんから電話“今、ナンバ…”とのこと。5時頃から用意し始めた。6時夕食。ソーメン、ニシンの煮物、トマトサラダとハンペン。
8時頃出発。荷がこたえる。片手で上がるくらいだから大したことないと思うんだが。大阪駅8時45分。『立山3号』はかなりの混みよう。1列目の最終辺りに並んだ。『きたぐに』は2列目にはいっていた。10時20分、列が動き出した。満員なのにどういう訳か座れてしまった。
７月２６日（土） 糸魚川～平岩（バス）蓮華温泉 【曇】
案外よく寝られた。前の席の連中は金沢降り、残りも大部分富山で降りた。糸魚川まで乗っていたのは少しだけ。親不知の海岸も今日は灰色がかっていた。釣り人が一人二人……姫川も濁っていた。糸魚川着7時7分。接続列車を1本逃す。朝食は「マスの寿司」。お茶なしだと喉が通りにくい。
平岩着8時45分。蓮華温泉行きバスは9時発。駅前でチリ紙と帽子を買う。温泉までのガタガタ道を立ちっぱなしで行く。雨飾山、海谷の山々が険しく見えていた。
蓮華温泉は思っていたほどの所じゃなかった。ここもメインルートになりつつあるようだ。誰もいない「黄金の湯」に入る。ガスっていて見晴らしは良くない。土砂降りになったがすぐに止んだ。明日の朝日も人が多そうだ……晴れてくれれば言うことないんだが。
７月２７日（日） 蓮華温泉～五輪尾根～朝日岳～朝日平（テント） 【晴】
完全にグロッキーな1日だった。テントなど止めときゃよかった。温泉の食事はひどかった。昨夜の食事も悪かったが……。こんな宿に泊まるのが悪いのか。
6時発。平馬平への道は不明瞭とかで滝見尾根ルートをとった。瀬戸川の“渡し”はワイヤーに籠を掛けたもの、東北朝日にもあったやつだ。白高地沢で水を入れた。
休憩ばかりして登った。カモシカ原から朝日岳まで、荷が軽ければ素晴らしい処のハズなのだが、荷が肩にくい込んで景色を楽しむ余裕じゃない。何回もダウンしながら登った。雪渓も多く残っていた。ピッケルも重い。この尾根を登っている人も多い。朝のパーティーと頂上まで抜きつ抜かれつ。
朝日岳着4時10分。もう限界! 。頂上直下の雪渓の所でテントを張ろうかとも思ったが、気乗りのしない場所だった。朝日平着4時40分。テントが林立している。小屋も満員。空地を見つけさっそく設営。フライの代わりにポンチョで半分だけ隠した。朝日でこれなら白馬は絶対無理だろうなあ。明日晴れたら雪倉岳辺りまで行ってみよう。
７月２８日（月） 朝日岳周辺～朝日小屋 【晴】
昨夜は寒かったし寝苦しかった。身体を真っ直ぐ伸ばせばポールに当たる。シュラフカバーと毛布だけはやっぱり寒い。こんな寝方じゃ体力が回復しない。
雪倉まで行けそうな気分じゃないが一応行ってみよう。朝食はパンとトマトジュースと何か。水平道ルートにしたが足がふらついている。雪倉が凄く高く見える。標高差600mもあるんだから。
結局、小桜ヶ原止まり。雪渓に降りて遊んでいた。氷水ばかり飲んだので腹具合が悪い。昼頃戻りテントを畳んで小屋泊まり。昼食にソバとカレーうどんを食べたがあまり旨くない。1日中バテリング気味。昨日のがこたえてｒんだなあ。
７月２９日（火） 朝日岳～北又～小川温泉 【快晴】
5時起床。帰る日になると“お山は快晴”。白馬方面も雲一つ無い快晴。日本海のほうは雲に覆われていた、昨日と逆。5時半出発。夕日ヶ原下の雪渓で朝出し。後はキツイ下りの連続。途中、剣岳らしきのも見えていたが下りがシンドクてそれどころじゃない。
北又小屋着9時20分。ネクターを1本。この小屋は料金が安そう。車待ちの連中がたくさんいた。車道を３時間歩いて小川温泉着。ホテルは5000円というので自炊部の方にした。貸し間で600円、ふとん・枕代が100円という本当かな? と思うような料金。中は食堂、スナック（閉まっていた）、売店（日用品、野菜、果物、酒類、土産物屋等）、針灸所、漢方薬局、娯楽室……生活出来るように揃っている。
露天は降りてきた道の対岸にあり岩を掘り抜いて造られていた。かなりの熱さで浸かれなかった。昼食はカレーライス（250円）。量がやたらと多く全部食べきれなかった。
７月３０日（水） 小川温泉（バス）泊～富山～米原～大阪 【快晴】
今日も快晴。昨夜は隣のアホが遅くまでカセットを鳴らしていたので寝られなかった。バスは7時35分。今日も暑くなりそう。宿泊費合計で900円だった。長閑な富山平野をバスが走る。この頃はこんな風景が楽しい。
泊付近からは雪倉・朝日・白馬連峰、魚津辺りからは剣・立山連峰・薬師がよく見えた。列車から立山連峰を見たのは初めてだ。遥かに白山も見えていた。富山で下車、朝食をとる。“マス寿司”を買ってから米原行きの列車に乗った。冷房車だった。無理して急行に乗ることもないか。