大峰山脈(弥山~前鬼)
1970年11月1日(日)~3日(火)


11月1日(日) 阿部野橋(近鉄)下市口(バス)川合~狼平~弥山小屋 【晴曇】

阿部野橋発7時半、下市口着8時40分。下市発9時20分、川合着11時。朝のうちはよく晴れていたが昼には雲が広がってきた。速いペースで歩いていると思っていたけど栃尾辻まではコースタイムと同じだった。栃尾辻着2時10分。

ナナカマドはなかったがカエデ類の紅葉がきれいだ。特に栃尾辻までの稜線が赤、赤に緑が入り乱れ最高潮だった。稲村ヶ岳、大普賢岳、行者還岳、鉄山などの岩峰もクッキリ見えていた。金剛・葛城も見えたけどここからじゃあんまり良い形じゃない。狼平着4時半、弥山小屋着5時40分。


11月2日(月) 仏教ヶ岳~釈迦ヶ岳~前鬼宿坊 【晴】

4時半起床。6時出発。今日は川合に降りるつもりだったが朝起きると晴れていたので予定変更。釈迦ヶ岳を越え前鬼まで行こう。

新雪が凍り付きバリバリになっている。まだ陽が昇ってこない。仏教ヶ岳までの雪道も面白い。仏教ヶ岳着6時20分、頂上で御来光が拝めた。十津川側は雪がよく積もっていたが北山川方面にはあまりなかつた。雪道も仏生岳まで、楊枝ヶ宿着8時15分。温かい草原で暫し昼寝した。この縦走路の中では一番長閑な場所。

釈迦ヶ岳登りでバテる。釈迦ヶ岳着11時40分。頂上で12時20分まで大休止。深仙宿着12時50分、ここでも大休止。単独行なら気楽なんだが他人(稲塚)と登るのは疲れる。特に山になれてない奴とならなおさら。前鬼小仲坊泊。


11月3日(火) 前鬼口(バス)大和上市(近鉄特急)阿部野橋 【晴曇】

5時起床、6時半出発。車道に出るまで急な道が続いた。朝日に輝く山々が綺麗だった。前鬼川は深い渓谷をつくり青くよどんでいた。不動滝を過ぎると池原貯水池の続きみたいになっていた。前鬼口まで長い林道歩き。忠実に山腹を巻いて造られている。バス待ち時間が1時間ほどあったので紅茶を湧かした。

上市までのバスは登山者専用特急バス(480円)で快調に飛ばす。上市駅まで2時間40分で着いた。北山川の渓谷美を横目にウツラウツラ。上市から近鉄特急。


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