妻と一緒に今年2回目の海外旅行に出かけた。行き先は去年始めて海外に行ったボルネオ島。その時泊まったタンジュンアルビーチ・リゾートにもう一度泊まりたかったのとタンジュンアルビーチで泳いでみたかったからなんだが、足を怪我してしまい泳げずだった。そんな訳で写真もほとんど写していない。妻は元気に遊び食べていた。
7月20日（土） 関空（ロイヤルブルネイ航空）バンダル・スリ・ブガワン、市内観光
バンダル・スリ・ブガワン（BI）コタキナバル、シャングリラ・タンジュンアルビーチ・リゾート 【雨晴】
台風も熱低になった。今朝はまだ風が強く小雨が降っている。7時頃家を出て関空着8時半。いつもながら出発ロビーはごった返している。今回のツアーは6名。レストランに入りモーニングを注文したがコーヒー、サラダ、ジュースが出てきたけど本体が中々来ない。時間が無いのでそれだけにして搭乗手続。
案の定長蛇の列、闘諍は時50分からとのことだが今9時40分。何とか北駅21番ゲートには10時前に着けた。開始が10時に変わっていた。団体さんもいて適度に混んでいる。10時30分発、禁煙席に代えてもらい正解だった。出だしは台風の影響で少し揺れたけど鹿児島辺りで青空になってきた。機内放送はマレー語と英語だけ、今回のクルーは前と違い普通の顔立ち。ロイヤル・ブルネイだから愛想は期待出来ない。
機内食は前回のとあまり変わらん。ボルネオ近くになって揺れ出した。到着30分前頃から島が見えだした。雲に覆われキナバル山も見えない。ブルネイ（バンダル・スリ・ブガワン）空港着2時45分。入国はスッキリいけた。マッハの係員がいるとのことで探したが見当たらない。よく探すと何と前回（キナバル山）と同じトラベル・トレイド・エージェンシーの人が担当だった。そんなこと聞いてなかったのに。ブルネイで日本人相手の旅行社なんていくつも無いんだろう。
さっそくミニバスで市内観光。と言っても、そう広い街じゃないから見て回る所は決まっている。王室博物館、王宮、モスクに土産物屋（ツアーでは絶対付いてくる）、前と同じだった。5時頃空港に戻った。空港周りは名前の知らない木が茂っていた。
コタキナバル行きは30分早くなり6時発。機種も変更されフォッカーからB757になっていた。このコースも人気が出てきたのか団体さんも乗っていた。コタキナバル着6時30分。入国でネコブル、入国カードの記載がおかしかったので時間が掛かった。日本旅行のアホめ。ここの担当はボルネオ・エキゾチック・ツアー。
車に乗り30分でホテル着。土曜日とあって人も車も多い。2回目となるシャングリラ・タンジュンアルビーチ・リゾート。前回泊まった時は物凄く素晴らしい宿に見えたが、2月にラサ・サヤンに泊まっているので何かと較べてしまう。部屋はタンジュン・ウィング（旧館）270号室。前泊まったのと同じような部屋だがセイフティBOXがなかった。まあ無くても安全だろうが念のためにフロントのセキュリティBOXに預けた。
ここに泊まっているのはアジア系（特に中国人）が多かった。日本人は出張で来ているみたいなのが多いようだ。そのわりにホテルスタッフは日本語が分からない。夕食はガーデンテラスでブッフェ。ケーキ類が多い、お子様向きかな。もう8時過ぎてるし今日はさすがに疲れた。ショッピング・アーケードを散歩して部屋に帰る。水回りの悪さは相変わらずだった。
7月21日（日） コタキナバル市内、シャングリラ・タンジュンアルビーチ・リゾート 【晴】
7時前起床、朝食はまたガーデンテラス。パン、ジュース類が多い、サラダの種類も多いのはグッド、ケーキはなかった。9時のシャトルバスを予約したのであんまりユックリしておれない。半パン、色物シャツの姿で出発。シャトルバスはホテルとセンターポイント（ヤオハン）前を1日5往復（9:00、9:45、12:45、2:45、5:45）している。帰りはそれぞれ15分後。全て予約制。バスはミニバンで10人乗ると満席。昨日一緒に来た夫婦も乗っていた。ペナンのバスほどクッションも効かないので楽だった。
カンポンアイルの側を通り右手に金色モスクを見ながらヤオハン前到着。暑いけど日本ほどムシ暑くない。ガヤ通の朝市に直行、2回目になるとあまり感激がない。今年はマンゴスチン、ランプータン、ドリアンが並んでいなかった、どうしたんだろう。赤い毛むくじゃらの実が山積みされている光景がボルネオのイメージだったのに。トイレに行きたくなりハイアット・キナバルに入った。中の本屋で1冊（ボルネオのネペンテス）買ったから用を足す。
次はウィスマ・ムルディカ（ショッピング・センター）。ブラブラと3階まで見て回る。3階の本屋に『サバ州の木Vol.1』というおきな本が置いてあった。欲しいなあ…200RMか。時間が余ったので大きな豆科の木が並ぶ車道をシグナル・ヒルまで登った。丘の上から遙かにキナバル山が見えていた。雲に霞んでいたが一際高く聳えていた。いろんな花が咲き乱れているけどナンという名なのかサッパリ。片っ端から写すのもいいけど。
あんまり暑いのでセンターポイント食堂でスイカジュース（二人で5RM、安い!）。他にも食をそそるのがあったけど今日はシャン・パレスに行く予定なので止めた（食べときゃ良かった）。帰りのバスも来た時の夫婦と一緒になった。帰りは渋滞に巻き込まれ時間が掛かった。
シャン・パレスで昼食。前に泊まったラサ・サヤンのシャンコートを思い浮かべていたんだが全く違っていた。普通の制服を着たアンチャン、ネエチャンがよく分からん英語をまくし立てる。焼き飯を頼むと一つしか持ってこんし、目当てのハニーデューサゴはココナツミルクにメロンを浮かせたような代物で期待外れ。
苛ついてきて散歩にタンジュンアルビーチまで歩いた。水は濁ってるけどずっと向こうまで遠浅になっている。濁ってるのは砂が細かいからで沖の方は澄んでいる。屋台が並んでいる所まで歩く、歩くと砂がしまってるので固く感じる。プ～ンとドリアンの臭いが漂っている。屋台に並ぶはトゲトゲのドリアン。小さい奴（14RM）を買って食べてみた。ネットリした独特の風味が口中に広がる。今日一番の収穫だな。ホテルの人間より外の人間の方が気さくで楽しい。サティとヤシジュースは次の機会にしよう。
体が塩っぽくなってきたのでホテルに帰りプールで汗を流す。こっちはガキが多く五月蠅くてかなわん。水に浸かると爽やかになるのはイイんだが、タオルを借りるのに毎回貸しだしカードみたいなのを渡さないとアカンのが子供くさい。ラササヤンみたいな大人のホテルだとすんなりいけるのに。木彫アームチェアーで一休み、プールバーで昼の食べ損ね分をとサラダとジュース。味はマアマアか、やっと落ち着いた。外人夫婦と子供連れが多くアジア人団体さんは影を潜めている。昼は何処に行ってるんだろう。
今日のディナーは何にするか、いつもガーデンテラスじゃ能が無い。今夜はプララ・バユのショーがあるというので6時前に行くとまだ準備中だった。プールバーのテーブルもイイけど人が多い……やはり今日もバイキングにした。昨夜とは内容が違っていた、ケーキの種類も。
7月22日（月） タンジュンアル・ビーチ、シャングリラ・タンジュンアルビーチ・リゾート 【晴】
6時半起床、朝はいつものガーデンテラスのモーニング・ブッフェ。やっぱり美味い。今日はノンビリとこの周辺で遊ぼう。9時頃出発。タンジュンアルビーチを先の方まで歩く。引き潮なので遠くまで浜が広がっている。長閑なものだ昨日と違い誰もいない。2kmほど歩いた所で詞子を砂に埋めて遊んでいると段々潮が満ちてきた。真正面のガヤ島を見ながら寝転がっていると全てを忘れてしまう。今日も快晴、少しだけ寝そべったつもりだが首筋と脚がヒリついてきた。浜には浜ヒルガオ見たいな花が咲いている。
11時頃に帰り始める。マメ科の木が茂る公園にプルメリア・ルブラが咲いていた。花はハッキリした白とピンク、葉はビワの木ほどの大きさ。植物図鑑があったらなあ。喉が渇いてきたが昨日の屋台は出てなかった。ココナツジュース（2RM）の店がありオッチャンが呼び込むので一服。サティとチキンは準備中。まだ腹が張らんから何処か無いかと歩いてると客家海戦料理店とかがあった。キナバル・ゴルフ・クラブの札が掛かっていたので入ってイイのか迷っていたら“OK”とのこと。
完全に中国系の店だった。店員も客も中国語を喋っていた。スパイシークラブとチキン・魚ミックス、ベジタブル・ミックスを注文。出てきたのは当に中華料理、醤油煮みたいなのと、ゴテゴテに煮込んだピリ辛クラブ。くどかった。ホテルに帰りプールバーでサラダとパン。昨日のパターンだなあ、食べ過ぎだ。
夕食前にアクシデント発生!!。波が引き潮になったから浜に出てゾーリで岩に登るとツルリと滑りかかとを切ってしまった。傷口がパクッと開き血が噴き出した。慌ててハンカチで押さえたら出血は止まったが縦に2cmほど切れている。バンドエイドにテラマイシンを塗り応急措置。ジンジンしている。
ディナーはプラウ・バユ。外見は入りにくそうでボーイも取っつきにくそうに見えたが、ほぼ貸切で気分は良い。静かに波の音が聞こえ遠くにはコタキナバルの夜景が見えている。時折降りてくる飛行機も見える。どんな料理なのかよく分からんがシーフード・プラッターにした。適量のシーフード、バナナの皮で包んで焼いた魚などで、久しぶりに美味い魚料理だった。デザートはサゴヤシ、ココナツミルクのプディング風でおつな味だった。
7月23日（火） シャングリラ・タンジュンアルビーチ・リゾート 【晴】
かかとの怪我と日焼けで1日中グッタリ。朝食はプールバー。朝のうちは海を見ながらロッキングチェアーでウトウト、これもかなり疲れる。ランチはガーデンテラスで1品物にしたが、ゲップが出る。2時45分のシャトルバスで市内に出て和食を食べるつもりが目当ての店は休み。もう1軒のアズマは6時から。ディナーはプラウ。バユに行けば良かったんだが9時過ぎになってしまった。ロビーでアイリッシュコーヒーを注文。係がワゴン車を押してきたのでてっきりショーが始めるんだと思っていたが、特に何もなくコーヒーを注いだだけ。今日はことごとく食べ物に縁が無い。
7月24日（水） コタキナバル市内、シャングリラ・タンジュンアルビーチ・リゾート 【晴】
今朝はペースを元に戻しガーデンテラスのモーニング・ブッフェからスタート。ご飯物が多く正解。午前中の泳ぎは止めタクシーでモスク、博物館に行く。タダのシャトルバスは狭いし気を遣うからタクシーの方が楽だ。モスクまで10RM、去年と同じく子供たちがいっぱいで喧しい。次は博物館、下の植物園に各部族集落のセットが造られていた。
またタクシーを拾いヤオハン、マメ科の大木や大きな葉の木が立ち並ぶ並木道。ヤオハンでジュース休憩。フレッシュと言わなかったので普通のジュースが出てきた。値段は1.5RM×2、安い。ランチは今日こそ食べようと思っていた“あづま”。店に入ると“いらっしゃいませ”と日本語で挨拶された。でもお客は中国系ばあかりで日本語を喋って多のは我々二人だけ。寿司定食と懐石定食にした、二人で60RM。寿司の方は日本米だったが懐石の方はインディカ米とのミックス。バックに流れる歌は“清水次郎長”。置いてあった新聞の日付は20日、お客はかなり入っていた。常連さんも多いみたい。
ウィスマ・ムルデカ内で適当に土産物を買ってからメイ・バンクで両替しよう寄ってみたが分からん英語で喋られ、結局両替出来ないとのことだった。仕方ないのでいつもの両替店でやる。今日のレートは219RM、2日前は217RM、空港では225RMだった。毎日上げ下げがある。ハイアット・キナバルでトイレしようと寄ると偶然ユーノス君（キナバル山のガイド）に会った。結婚して1ヶ月の休みを取ってるとのこと。奥さんと友達たちと一緒にロビーで寛いでいるところだった。“じゃあまたね”なんて言って別れた。
帰りもタクシーでホテルまで帰る（10RM）。プールと海で一泳ぎ。ものすごく遠浅の海だ、日本じゃすぐにストンと深くなる海ばかりだからなあ。首と脚がヒリヒリしている。帰ってロビーでハイティー・セット。アイスティーにスコーン2個（ジャムとクリーム）、ミニサンド3個。昼食にしても充分。詞子はシャーベット3個セット、これも美味い。
夕食は何処にしようか。プラウ・バユのつもりだったがペピーノに変更。一緒のツアーで来た女の子二人連れに会った。ここに来て以来初めて顔を見た。何にしたらイイのかハッキリ分からんのでサーモンステーキとベジタベルミックス。パンも付いていたが食べる気がしなかった。サーモンステーキは塩味が効いていて美味。
7月25日（木） コタキナバル市内、シャングリラ・タンジュンアルビーチ・リゾート 【晴】
明日は帰る日、1週間も速いもんだ。慣れだした頃に帰ることになる。どうも腹具合が悪い、朝から浜にでて波乗り。本当に人がいない浜だ。泳いでいると疲れてきた。
昼食はタクシーで市内に出て“ニシキ”。冷やしソーメンと寿司定食、シャケの塩焼きにした、落ち着くなあ。ウィスマ・ムルデカで土産物漁り。帰りはタクシー溜まりから乗った（10RM）。部屋に戻りバタンキュー、今回はこのパターンが多い。ハイティー・セットを食べ損ねた。
少し寝たつもりが起きたのは4時半。ロビーに降りて昨日美味かったアイスティーを注文すると本物?のアイスティーが出てきた。昨日飲んだのはアイスコーヒーだったんだ。電話（分からん英語）で夕食の予約、なんとか通じたようだったが電話は疲れる。7時から民俗音楽、踊り付きのディナー。リザーブしてあるのでかぶりつきで見られた。ボルネオ風味付け料理の数々、お菓子類も多い、かき氷も。ただ腹具合が悪いのであんまり食べられなかったのが心残り。妻はバリバリ食べている。踊りは首刈り族スタイルでリズム感満点。このショーは土、日、火曜日にやってるのに知らんかった。部屋に帰り帰りの荷造りしていたら夕立と雷。
7月26日（金） コタキナバル（BI）バンダル・スリ・ブガワン（BI）関空 【晴】
6時半起床、7時半出発と忙しない。チェックアウトも間の抜けた感じ、ラサ・サヤンと較べてもなあ。女の子二人組はコンピュータの間違いで10000円ほど多く取られたとのことで旅行社の人と文句を言いに行かせた。朝の間渋滞が酷く中々進まない。今日も晴、降ったのは昨夜のショーの間だけ。空港着8時頃。
コタ・キナバル発9時10分。駐機している所まで歩いてタラップを登り機内に入る。機種はフォッカー50。適度に混んでいた。乗るとすぐにピーナッツとジュースが配られコーランの放送。バンダル・スリ・ブガワン着9時50分。トランスファー・チェックを受け空港内で5時間待ち。勝手知ったる空港、12時半から3時まで発着する飛行機は1機もないという。そんな国際空港だから売店、レストランなどは僅か。上のコーヒーショップで少し粘ったが時間を持て余す。カレーパイは中々美味かった。人もほとんどいないので椅子で横になって寝て過ごす。
3時搭乗開始。ガラガラなので何処に座っても自由。3時10分コーランの声が終わると離陸。ノースモーキングシートに移った。コタ・キナバル上空で雲の上から頭を出したキナバル山が見えていた。機内食はシーフードとビーフのみでタンドリーチキンはなかった。シーフードにしたが海老団子みたいなのが入っていた。スモークビーフ、キャベツ、ソバ、パン、デザートはアップルケーキ、バニラクリーム付き。ホット・チョコレートが美味かった。9時20分関空着。爽やかな熱帯の国からムシ暑い温帯の国に帰ってきた。明日からまた暑い日々が始まる。
今回の旅は二人とも体調が万全じゃなかった。妻は整理気味、こちらは腹具合が悪かった。足は怪我するし、日焼けで肩こるし。ブルネイ市内観光など観光地巡りは前回行ってるから興味を惹かなかった。遠浅のタンジュンアルビーチは良かった。博物館下の植物園内に造られた集落は良かった。民俗楽器の練習もやっていたし。