８月２９日（月） 関空（ガルーダ･インドネシア航空【GA】）デンパサール（GA）ジョグ･ジャカルタ 【晴】
5ヶ月ぶりの海外。南海も7時20分頃は空いている。まだ夏休みが終わっていないので月曜日でも旅行客が多い。ガルーダのビジネスクラスも2組並んでいた。朝食に“朝粥”をと下に降りて探したが何処にもない。以前やっていた所も弁当屋に変わっていた。仕方ないので朝定食（和）とかいうのを食べたが……ほんまにマズイなあ。
10時45分、ガルーダは何時も遅れるのに15分早く出発。他社に較べて安い所為かビジネスクラスは半分ほど埋まっていた。窓側の席だがあんまり見えない。日本人クルーは乗っていなかったが一応分かる程度の日本語アナウンスはあった。スチュワーデスは全員地味なサロンケバヤ。パーソナルTVはあるものの映らなかった。体を伸ばして寝られるだけで充分なんだが。シンガポール航空やマレーシア航空と較べるのも酷か……5スター・エアラインと3スターの差。
離陸1時間でランチ。事前のメニューもなし。品もジャパニーズ・ミールと他1種類だけ。パンとフルーツが付いてなかったなあ……。到着前に軽食が出た。まあ値段相応ってとこか。
デンパサール空港到着４時半。外の気温は29℃となっている、マレーシアより少し涼しい程度。ここでアライバル･ビザを取らねばならん。時間が掛かると思っていたが案外スムーズに流れた。ここのイミグレは他のアジアの国より観光客の対応に慣れている。ジャカルタの方はどうか知らんが。小さな空港だけど「動く舗道」などないので随分歩かされた。税関も何事もなく通過、出口には両替所が数多くあった。レートは10,000円が910,000Rpで何処もほぼ同じ。2万円両替した。タクシーもズラリ。国内線ターミナルまで歩く。少し距離があった。
国内線入口でもセキュリティ･チェック。地元の人が多い。名前の知らないインドネシア国内線の航空会社が多い。1階でチェック・インしてから2階のラウンジへ。何ヶ所かラウンジがあって迷った。ここでも1万円両替。3ヶ所で両替して景2,700,000Rp、財布が分厚くなってきた。リコン･フォームしようとガルーダの事務所を探したが閉まっていた。ラウンジはコーヒー、紅茶、ジュース類、軽いフライ物程度。国内線向けだからこれで充分だろう。日本人らしき夫婦も1組いた。観光地だけあってバリ島では英語が良く通じている。ジョグ･ジャカルタはどうかなあ。ガイドブックに書かれているような強引な物売りは見かけなかった。
ジョグ･ジャカルタ便でも軽食が出たが止めておいた。ジョグ･ジャカルタ空港着7時15分。接岸せずにタラップを降りた。空港タクシーでホテルに向かう。何処を走ったているのかサッパリ分からない。メリア・プロサニ・ジョグジャカルタは5スター・ホテルになっているらしい。日本語案内はあるがスタッフはいないようだった。今日は乗り継ぎで疲れた。夕食はホテルのレストランにした。金・土曜日はブッフェ･ディナーがあるがその他の日はアラカルトのみ。一品とウォーターメロンジュースだけにしておいた。
８月３０日（火） ジョグ･ジャカルタ滞在（プランバナン） 【晴】
昨夜はクーラーを停めていたのに寒いくらいだった。7時前起床、少々偏頭痛。下のレストランで朝食ブッフェ。オカズはスそれ程じゃないがパンの種類が多い。朝からケーキもいくつかあった。ジュース、ミルク……お粥もある。人が多い。
ホテルのレセプションでタクシーのチャーター。5星ホテルだけあって値が張る。半日（5時間）で300,000Rp。初日は安全路線で行こう。車は4駆みたい。プランバナンまで30分程。沿線はインドネシアの混沌とした風景。マレーシアのようなこざっぱりした雰囲気はないしカンボジアのような長閑さもない。人がムチャ多い。人種は違うが中国に方が似ているかも。人の動きばかりに焦点を合わせていると段々疲れてきた。ベチャやバイクが主流だが走っているタクシーも多い。明日は流しのタクシーを拾ってみよう。
8時45分Prambananプランバナン遺跡公園着。後にはムラピ山（2911m）が聳え、僅かに煙も吐いていた。綺麗な形の山でジャワ100名山の1峰。登るのはキツそう。今日は平日で観光客も少なめ。アンコールに較べたらヒッソリしていると言った方がいいくらいだろうか。ガイドブック売りがシツコイ。日本語で声かけてくる所を見ると、多くの日本人が買っているのか。
物売りを振り切って遺跡に入る。壮大な遺跡で世界遺産の資格は充分。レリーフの写真を撮っていたらインド系のオジサンが“マハーバーラタ”と説明してくれた。“インドから”と聞くと、“マレーシアから来た”と言っていた。陽射しは無いようでもキツく頭がクラクラしてきた。遺跡の中にも物売りが入っている。あまりしつこくはないが。
チャンディ・セウまで歩く。列車型の観光車があったが動いていない（動く気が無い）ようだった。Chandi Sewuチャンディ・セウまで来ると観光客は誰も居なくなぅった。ここも可なりの規模の遺跡なのにもったいない。各入口は二王様（クベラ神）が守っている。ゆっりとしたいところだが運ちゃんに2時間と言ってきたのでもう帰らねば。
往復4km以上歩いてるので喉が渇いてきた。園内でスプライトを飲んだら何と10,000Rp !、ボッタクリだ。たった100円程なんだが外の店では3,000～3,500Rp程度の代物。ホテルに帰って部屋に置いてあるスプライトの値段を見ると…19,000Rp !!。五つ星のホテルは何に付け高い。缶ジュースなど日本よりも高かった。
プールで一泳ぎして昼食。ツナクロワッサン・サンドとウォーターメロン・ジュース。これにもパンが付いていた。値段は高いがパンは旨い。プールは丸形と楕円のちっちゃいのとで深い所で2mもある。わざわざレストランまで行ったがプールサイドでもOK。プールの水（塩素）のせいか泳いで横になっていたらお尻の湿疹が疼いてきた。まだ頭が少し痛い何なんかなあ……。
4時からロビーでローカル･スナックとドリンクコーナーが開かれると案内にあったので降りてみたが、まだ何もなくオバサンがいただけ。また明日にしよう。買物がてら夕食でもと外を散歩。マリオボロ通りは人、ベチャ、馬車、バイクでごちゃ混ぜ。スリが多いとも聞くがこの人ゴミでは人に当たらずに歩くことは出来ない。歩いているとアチコチのベチャから声が掛かるが無視する。モールでジュースを買う。ここは何処を探してもパインジュース、グァバジュースが置いていない。あるのはオレンジとアップルばかり、パイナップルなどいっぱいあるのに……。
スーパーの袋を提げて歩いてると声もかからなくなった。観光案内所によって、あまり約に立ちそうにないシティ･マップをもらった。職員だけはいたが観光案内パンフも置いていない。インナ・ガルーダ・ホテルのレストランに行くとディナーは6時から、出直しか。一旦帰ろうかと停まっていたベチャに値を聞くと10,000Rp。たいした額じゃない（日本円で100円、ドルだったら1$もしない）のに数字の大きさで勘違いしてしまう。またモールに戻って地下の本屋で時間潰し。ジョグジャカルタの市街地図を買ってから1階のカフェでアイス･コーヒー。インドネシアは消費税が21%もつく。マクドナルドをはじめ3つ程ファーストフード店が入っていた。アチコチに警備員が立っている。出口には物売りや乞食がいっぱい。
地図ではインナ・ガルーダの対岸にツアー･エージェントの印が記載してあったので行ってみた。こっち側には馬車がいっぱい停まっていた。乗ってみたい気もするが…幾らくらいするんだろう。ホテル内にはガルーダのオフィスもあった。ここでリコンフォームしたらいい訳か。マネーエクスチャンジャーでレートを聞くと“93”とのこと、デンパサールよりいいじゃないか。4スター・ホテルでも雰囲気はこちらの方が合っている。ロビーではガムランの生演奏もするようだし。
6時「ミヤガワアサヒ」に入る。日本語チャンポンの店員が出てきた。魚鉄板焼定食（55,000Rp）にした。安いほうかな。オカミらしき着物姿の女性とお喋り。このホテルは元“アサヒホテル”という名だったらしい。日本語、英語の雑ぜ雑ぜでほとんど聞き取りにくかった。毎日バイクで1時間かけて通勤しているらしい。客は1人だけ、やっていけるのかなあ。ソバ、ウドンもあり昼来ても良さそう。
帰りも歩いてホテルまで戻った。小銭ばかり貯まってきた、何処かで使わんと……。2日目にしてこの街にも慣れてきた。
８月３１日（水） ジョグ･ジャカルタ滞在（ボロブドール） 【晴】
昨日和食を食べた所為かよく眠れたし体調もマシ。７時朝食、大分慣れてきた。パン、ケーキ類が多い。8時タクシー･チャーター。今日の運ちゃんは昨日のより若く気楽な感じ。ボロブドールまで約１時間とのこと。
朝は通勤のバイクの群れがず～と続いている。ここに来てから長閑な田園風景にはまだお目にかかっていない。ディエン高原辺りまで行かないと見られないのかなあ。丁度1時間でChandi Borobudurボロブドール着。昨日のプランヴァナンとちがい観光客が多い。
巨大な建物が一つだけだからいろいろ捜し回る面白さはない。基台の回りにはズラリと仏像彫刻が並んでいた。1段目に登るとアンコール以上のレリーフが連なっている。よくぞここまで彫ったものだ。ヒンドゥー教のシツコサに圧倒される。ぐる～と1周したら可なりの距離になる。こんなのが4段ある。その上はストゥーパ群。地元ムスリムの若者たちでいっぱい。宗教に関係なく観光している。
レリーフの質は1段目が最高、2～4と上がるにつれて雑になっているようだ。じっくり見ていたら何日かかかってしまう。1ヶ所だけだが時間がかかった。巨大な装飾土饅頭（ストゥーパ）てとこか……ヒンドゥーじゃなかった仏教遺跡だった。
2時間で切り上げて次はChandi Pawonチャンディ・パウォン。お堂が一つだけポツンと建っていた。一応レリーフはあるんだが……。
今日の最後はChandi Mendutチャンディ・ムンドゥ。ここも１基だけの寺院だが規模は大きい。日本人（女の子）のグループが2組（ガイド付き）来ていた。バリ島のついでみたいな感じだった。堂内には三尊の石仏が祀られていた。入口では反射板を持ったニイチャンヶ写真の手助けをしていた。外壁のレリーフも見事なのに日本人観光客は見ずに帰っていった。時間がないのかもしれないがもったいないことだ。
帰りは直接インナガルーダ・ホテルに行った。昨日の女将風の女性はいなかった、夜だけかな。昼はざるそば。10人ほどは入っていたが全員昼のバイキングみたいなのを食べていた。そっちの方が安かったかも。
約1時間かかって食べ終わり？、ガルーダのリコンフォーム。ホテル内の事務所に行くとリコンフォームはホテルを出た所のオフィスだと言う。また間違ってフロント横のツアーデスクに行くとOK、だが電話が繋がらず結局はそのオフィスへ。昼休みで職員が2名しかいなかった。1時になると戻ってきたのでコピーを見せて２フライトと言うと、OK!。案外簡単に終わった。ホテル名も記録されていた。次はマネーチェンジ。だがここはレートが良く銀行並に大混雑、時間がかかりそうなのでパス。
タクシーでタマン・サリまで8,000Rp少しだった。入るとガイドみたいなのが強制的に付いてきた。分かりにくい道を通って地下道を通り展望台まで案内してくれた。バティック屋にも3件ほど入らされた。こっちが頼んだ訳でもないんだからタダでもいいんだが、一応チャンと（英語で）案内したんだから10,000Rp渡しておいた。
出るのも分かりにくかった。門を出てとにかく北に向かって歩く。一人で歩いている外人は見かけない。JHCのガイド付きばかり。ベチャ、バイタクの誘いを断りつづけ歩く。ポストオフィス前で一服。座ると直ぐに誰かが声を掛けてくる。別に悪気がある訳じゃないんだが……“俺はポストマンだ”というオッサンも英語で喋ってくる、日本じゃ考えられない。
マリオボロ通りに出てホッとした。プリンハルジョ市場は雑踏の中。覗いてみたくもあったが止めた。早く帰ってプールで一泳ぎしたい。
ホテルのプールサイドでマンゴージュースを飲みながら涼む。ここの水に入ると湿疹が疼いてくる。塩水じゃないのに何故だろう。今日は子供が多く賑やかだ。ローカル・アフタヌーンティーのブースを覗くと今日はいろいろあった。最終日にでもトライしてみようか。
裏通りを通ってショッピングモールまで行ってみた。この通りはCD、DVD（コピー物）の屋台がずら～と並んでいた。地元の人間ばかりで声もかかってこない。モール地下のスーパーで買物してから北側にあるレギャン・レストランへ。やってるかどうか分からなかったが2階に上がってみると中々雰囲気の良いレストランだ。マリオボロ通りに面しているので、すぐ下を車、バイク、馬車、ベチャ、人が渾然と動いているのがよく見えた。ネオンも点りだした。前にラーマーヤナという衣料店があり白いチャドル（顔だけ）の若い子が覗き見しながら楽しんでいた。今日はカメラを持ってきていないのでまた来てみよう。
シーフードサティ、野菜サラダ（レタス、キューリ、トマト、ポテト、コーン他）、ウォーターメロンジュースで約63,000Rp。サティはコンロ付きで出てきた。サラダはマヨネーズ味。ご飯はパサパサ。この程度の量が丁度。
明日の予定はディエン高原。その次はゲドン・ソング、チャンディ・スクーと予定しているが1日街中を散歩しても良いなあ。毎日車をぶっ飛ばしてガイドブックにチェックを付けるだけなんてのもイマイチ面白くない。
９月１日（木） ジョグ･ジャカルタ滞在（ディエン高原） 【曇】
7時起き、8時出発。ディエン高原までのチャーター料金は500,000Rp。今日の運ちゃんは今までで一番インドネシア的な風貌でアクが強そう。昨日のドライバーが最もフレンドリーだったかな。ペラペラと英語を喋ってくるがイマイチよく分からん。“明日は何処に行くんだ？と聞くので“ソロ and チャンディ・スク……”と言うと“そこはよく知っていると喜んでいた”。明日も来るつもりでいるようだ。
スンビン山（3371m）とスンドロ山（3136m）の鞍部を越えてウォノソボへと向かう。峠の高さは1500m。といってもユッタリした平地で道路は車が多い。田舎に行けばマシになるかと思っていたが道が狭くなった分通りにくくなってる。スンビン山の山腹は段々畑が作られて集落も点々としていた。ジャワ島の典型的な風景。
ウォノソボまで2時間15分。ジョグジャカルタからディエンまでは3時間で行けるとのことだが大丈夫かなあ。ここはこの周辺一の大都会。外人の姿は全く無い・ディエン高原まではまた登り道となった。
ホテルから3時間10分でDieng Plateauディエン高原着。寂れた高地にヒンドゥー寺院が点在する光景を想像していたのだが……大違いで、かなり開けた農村の真ん中に小さなお堂がポツポツ建っている所だった。入場料を払うとガイドのオッサンが勝手に付いてきた。ルートがハッキリしないから断る訳にもイカンし…仕方なしに一緒に行く。
祠堂はどれも小くレリーフの類もほとんど残っていない。コースになっているのか温泉、洞窟、湖と案内してくれるが、どうでもいいのばかり。最後にもっとビッグなレイクと言うので“チャンディ・ドクラバティだけでいい”と制止。この遺跡は段々畑の中にあり一番風情があった。お堂自体はたいしたもんじゃないが山里の鎮守様といったらいいような佇まいをしてた。横にリンガが置いてあった。
このガイド ?下のウォノソボに住んでいるらしく帰りは車に同乗してきた・運ちゃんとグル（仲よし）だったみたいだ。降りる時ガイド料として50,000Rp渡すと、何と75,000Rpだときた。まあ仕方ない断わらんかったんだから。運ちゃん言うには「知識のあるガイド」らしい……ボロブドールでも50,000Rpで日本語ガイドが付くのに。
ウォノソボでトイレタイムのつもりが運ちゃんもドリンク。ウォーターメロンジュースが10,000Rp、外人価格でもなさそう。ここの駐車場代も1,000Rp、その都度こっちに要求してくる。たいした額じゃないが一々言われると億劫になってくる。たったの10円なのに。
帰り道は来た時と別ルート、ボロブドール経由で帰った。明日の予定は“トゥモロー 8オクロック”と伝えるとニコニコしていた。今日は話し疲れた、明日はノーガイドでいこう。そしてユックリ写真が撮りたい。
今夜の夕食はまた「宮川」で“焼肉定食”（36,000Rp）。“ざるそば”と同じくらいの値段だ。ここでは肉の方が安く仕入れることが出来るんだろう。手間も楽だし。“ざるそば”なんてあまりリクエストがないし手間かかるだけだからなあ。駅前の両替屋を覗いてみたが87～89だから止め。どこかで一服しようとガイドブックに出ていたエフエムカフェに行ってみると外人ばかり。ロンプラに載っているのかも。アイスコーヒーを注文したらシロップ入りの甘ったるいのが出てきた。アジアでコーヒーを頼むと普通大甘のが出てくる。昨日のモール内カフェは別々だったが。日本人らしき女と白人のカップル、メリアに泊まっている初老の夫妻も入っていた。南国調で雰囲気は良い店。高い所為か地元民は見えない。ラマイマーケットで買物して帰る。ローカル菓子の小袋がたくさん置いてあった。土産に良さそうだ。
９月２日（金） ジョグ･ジャカルタ滞在（チャンディ・スク、チャンディ・セト） 【晴】
毎朝食べるのも邪魔くさい。ペランギの朝食が懐かしく思い出される。オカユも少し違うなあ。 8時発。プランバナンを通ってソロへ。昨日より早く着くみたいだ。ソロはこの辺り一の大都会。人口も100万を超えている。どこも人だらけ。
ソロは通過、ここからChandi Sukuhチャンディ・スクーまで約１時間。11時前に着いた。今日は金曜日、ムスリムの休日。境内には若いカップルが何組か来ていた。外人の入場料は10,000Rp、地元民は2,500Rpと4倍。所得差からするとボッタクリともいえない。看板にハッキリ表示してあるのだから納得出来る。この寺院（遺跡）は写真で見ていたから驚かないが、どう見てもマヤかアステカの神殿だ。ガルーダが祭られているので違うと分かるが。15世紀の石造建築は誰が世界中に広めたのだろう。
子供たちも多くワイワイガヤガヤ、隠れた所ではお二人さんがヒッソリと……で静かに遺跡を楽しむ雰囲気じゃない。変なガイドが付いてこないので写真はユックリ撮れた。
お次はチャンディ・セト。道が狭く車は無理とのことまので下の分岐でバイタクに乗り換えた。運ちゃんはここで昼飯休憩てことになる。往復で30,000Rp。この金額が高いのか安いのか……高級なメリア・ホテルに泊まってるんだから値切る訳にもイカンなあ。
バイクの後に跨り約40分。ノン･ヘルメットでジャワの山道を走る。景色は段々畑から一面の茶畑に変り、急な山道を登っていく。この道じゃ4WD以外じゃ無理だわなあ。標高1700mくらいに目指すChandi Cetoチェンディ・セトはあった。
入口からず～と奥まで割れ門が続いている。規模はさほどじゃないが山里風景とマッチして趣のある寺院（遺跡）だ。ここにもカップルがいっぱいいた。みんなバイクで来ている。この寺院、文化的価値というより回りの景観の方がいい。よくここまで来たものだと感慨にふける……ほどじゃないか。今回が初めての自由旅行みたいなもんだから。
帰り道、ソロで市場を見てみた。民芸品店が多く軒を並べている。市街はゴミゴミしていてあまり快適じゃない。
この前行けなかったChandi Sambisari チャンディ・サンビサリにも寄ったがこれが間違いのもと。お寺はマアマアだったが、運ちゃん“ここはエクストオラ何とか…”と言い出した。ようはここは当初の予定じゃなくオプションだから+50,000Rpいるということなのだ。疲れるオッサンだ。マズイととに夜の「ラーマーヤナ・ダンス」の送迎も頼んでしまった。
ホテルに帰ると丁度ローカル・アフタヌーンティーのブースが出来ていたので食べてみた。ジンジャーのお茶とチョコマカしたお菓子で28,000Rp。中々美味。
7時45分、お迎えの車で劇場へ。ラーマーヤナ・ショウ・ディナー（175,000Rp)。ビュッフェをつまんでいて8時になったが何も始まらない？。20分過ぎて気になって来たので聞いてみると、ショウは奥の野外劇場でやってると言う。慌ててそっちに行くともう始まっていた。食事の方が中途半端だった。ショウは派手な演出でジャワ美人（シータ役）やハヌマーン、火を使って見栄えを強調。踊り自体は洗練されてなく、カンボジアのアプサラ・ダンスと較べると数段落ちる。ホテルに帰り着き車代を聞くと、120,000Rp!、始めに値段を確認せずに頼んだのが間違いだった。“次来たらまた連絡してくれ”……もう来るもんか。このオッサンのために余分な支出が、ガイド代75,000Rp、エクストラ50,000Rp、今夜の送迎120,000Rp、計245,000Rp。インドネシアは額面が大きいのでムチャ高く感じてしまうが、日本円にしたら2500円くらいか……。一応店の交渉とかはやってくれたし……。一人でも出来んことないんだが。帰りに空港で両替しておいてよかった。
９月３日（土） ジョグ･ジャカルタ滞在 【晴】
ジョグ･ジャカルタ最終日。今日は決まった予定もなく市内をブラつこうと思っている。連日乗り疲れて身体が少々重い。無理すりゃグドン・ソンゴに行けなくもないが、行ったとしても昨日と同じくいろんな所で小銭を要求されて疲れてくるのは明か。遺跡と言うより周りの風景を楽しむ所だろう。
8時朝食。今日はガキ連れでいっぱい。プールでは子供のはしゃぎ声が響き渡っている。アウトサイドのテーブルで食べていた。斜め前に日本人夫婦がいた。見たところ観光じゃないみたい。外人もチラホラいたが、今日は圧倒的に地元（インドネシア）の客が多かった。このホテル（5スター）に泊まる連中は「小太り」している。インドネシアはムスリム国家だから、もっとスラリとした体形かと思っていたがそうじゃないようだ。
歩いて王宮まで行く。市場に入っても誰も声を掛けてこない。観光客向けとそれ以外を分けているみたい。今朝はかなり暑い。王宮（クラトン）前の広場では、女の子達がサッカーをやっていた。門の前では若者たちが行進の練習。中も人でいっぱい。すぐにガイドが付いてきたが断った。ぐるっと回っただけ、見る所もほとんどない。止まって市内地図を見ていると必ず誰かが声を掛けてくる。そして“バティック何やら……”の話し。
次はソノブドヨ・ミュージアム。どうってことないが一応見ておいた。ショー･タイムは毎晩8時から。今夜来てみよう。まだ10時前 、昼には早いし帰るのは中途半端……。ショッピング･モールにでも行こうかと外に出たらベチャが声を掛けてきた。“5,000！”とのことでOK。歩くのと変わらん早さだが、ユックリ写真が撮れるし誰も声を掛けてこないので案外落ち着ける。普通のマーケットに停まったので“ノー！、ショッピングモール”と言うとまた漕ぎ出した。ベチャ・馬車専用路をノタリノタリと走る。
モール内、イズスホテルのカフェで一服。ここのはシロップ別だから。このホテルも3星、一人者にとってはこっちの方がいいかもしれない。また来ることがあったら第1にインナ・ガルーダホテル、次はここだなあ。下の本屋でインドネシアの国立公園（日本円で約2800円）とジャワ島の地図を買った。地図を見るとどうしても欲しくなってしまう。
昼食は4回目になる「みやがわ朝日」。今日も入っているのは一人だけ。“魚バター焼き定食”（43,000Rp）。ご飯はイマイチだが味噌汁と漬物は美味しい。ロビーではガムランの生演奏。いいなあ、ここは……メリアじゃ何時もモーツァルトだもんなあ……ジャワに来た感じがしない。両替も92で一番レートが良いし。
帰ろうと外に出るとベチャが声を掛けてきた。“メリアまで”と聞くと何奴も“10,000Rp”。ここでメリアを言うと最高額を吹っ掛けてくる。ホテルを外れたら半額になるんだが結局歩いて帰った。裏道ばかりよって10分。プールは止めて部屋で暫し睡眠。4時にロビーでまたローカル・アフタヌーンティー。ショウガ・ティーが案外イケル。いいのはこれだけかな、ウエイトレスは美人揃い。
さて土産はなににしようか。菓子類にしようか……。明日は帰る日、もう1日あればグドン・ソンゴに行ける……長居したくもないが。地図を見ているとスラバヤ周辺にもお寺のマークがいくつかある。赤道を越えているのに、その雰囲気があまりしない。南十字星も見えるハズ……劇場から帰る時探してみよう。何となく来てしまったジャワだがアンコールと較べるとインパクトが薄い。アンコールの凄さを再認識。
レギャンまで歩いて行く。この道も慣れてきた。このレストラン、ほとんど客が入っていない。前と同じ席に陣取って写真を撮る。レギャンスペシャルジュースとチキンサティ、野菜サラダ。スペシャルジュースはパイナップルとマンゴーみたいなかんじ。昨夜のブッフェディナーでは良く焦げたチキンサティだけが印象に残っているがここのはイマイチ。
ソノブドヨまで土産物を探しながら歩く。Ｔシャツはどれも欲しいのがない。バティックの店でクッションを4個買った。ソノブドヨに着くとオジサンが“ワヤン・クリはこっちだ”と言う。横から入る入場料は15,000Rp。「地球の歩き方」では5,000Rpと書いてあったが……ロンプラの方が信頼出来る。値上がりしたのかなあ……マア5,000Rpは安すぎるが。
客は外人5～6人、現地人連れの日本の女、他は地元の人数人だけ。前にガムラン演奏者と人形師が座り、後が影絵になっている。影を見せる趣向だから可なり難しそうだ。何人かに分担してやるのかと思っていたが一人で全ての人影を動かしていた。長く見ているとマドロッコクて眠たくなってきた。少々ムシムシするし9時に外に出た。帰りもベチャに乗った。すぐに他の所に連れて行こうとするのを制してホテルまで。たった7日間の旅も終わり。
９月４日（日） ジョグ･ジャカルタ（GA）デンパサール（GA） 【晴】
最後のホテル朝食は軽めにしておいた。食べ過ぎてまた飛行機で気分悪くなるとイカンから。空港に2時間前だから11時半でいいんだが中途半端だなあ……。早めに9時40分チェックアウト。精算（カード）額は306,000Rp（役3000円）。ホテルから空港までは25,000Rp、空港からホテルまでより5,000Rp安い。運ちゃんにチップとして渡しておいた。デンパサール行きのチェックインはまだ開いていなかったが“ビジネスクラス・アーリー・チェックイン…”と言うとやってくれた。
チケットをもらって隣のラウンジへ。あまり大きくもないラウンジだが一応軽食程度は揃っていた。搭乗開始は13時5分、まだ2時間以上あるなあ。機内で食べないから軽くつまんでおく。デンパサールの到着が16時、関空行は0時発だから8時間も時間がある。しかし4時から何処かに行くといっても……何処もないしなあ。
デンパサール行搭乗13時10分。マンダラ・エアー、バダヴィア・エアーなど初めて聞く航空会社の機体が留まっていた。ガルーダはよく遅れるとの評判だったが今日も定刻出発。離陸するとすぐ横にメラピ山が見えだした。少しすると、その横にガッシリした山が雲の上に頭を出している。多分メルバブ山（3150m）だろう。下からだとそうでもなかったが上空から見ると見事な山だ。その後にスンビン山（3396m）、スンドロ山（3205m）も頭を出している。遙か彼方に高い山が見えている。方角からするとスラマット山（3428m）かな。日本のような山脈じゃなく独立した火山だからハッキリしている。30分くらいすると眼下に巨大な火口湖が見えてきた。ブロモ山にしたら少し違うようだ……（後で調べたらイジェンクレー＾ターとかいう山だった）。
バリ海峡の向こうにバリ島が見えてきた。一際高い山はアグン山（3142m）。その向こうには……多分リンジャニ山（3726m）かなあ。上空から見ているだけでも結構楽しい。これだけ3000m級の山が揃ってるのに何故日本からの登山ツアーがないのかな。火山が多いので公に人を集めるのは難しいのかも。
1時間のフライトでデンパサール空港着。出口の職員に国際線出発ロビーを聞くと国内線の方を教えてくれた。イマイチ英語が拙かったかな。中に入ってしまうと戻れないので入口付近で和食処を探してみたがファーストフード店ばかり。まだ時間がかなりある。エコノミーは2時間前からしかチェックイン出来ない。ビジネスだから何とかなるだろうとカウンターに行くとスンナリOK。イミグレのオッサンは“シャチョウ…”などという変な日本語を喋ってくるし……よからぬ日本人がいっぱい来てるんだろう。
1番ゲート近くに和食の「福太郎」があった。日本円でもOKというがルピーの余りがあるのでここで使った。ウエイトレスは一応日本語で応対、中ではコック達がミーティングをしていた。おにぎり定食（おにぎり3個、味噌汁、小鉢2個、茶わん蒸し、フルーツ）で65,000Rp。それと冷茶、こんなのが腸には一番良い。出る時の請求は93,700Rp……税率は何%なんだ。100,000Rpを渡しておいた。
ユックリ食事したつもりなのにまだ4時45分。ラウンジで時間潰すしかないなあ。そっちは7番ゲート付近、マレーシア航空と一緒になっていた。提携してるんだろう。ここのラウンジ、ネットでは“良くない”ように書いてあったが、2階建てで、ドリンク類は何種類かあるし軽食類も揃ってるし、ネットも利用出来るし関空と較べたらず～と良い……態度が悪い客はいたが。