岩山を背に建つゴプラの姿を見たくて来ただけだったが、こんな素晴らしい彫像があるとは思いもよらなかった。インド（タミルナードゥ）ではごく普通のことなのかもしれないが。【２０１０年１月２２日】
着いた時は１２時を回っており扉が閉まっていたのでゴプラだけ写して帰ろうとしていると、横の詰所からオッチャンが出てきて“ＯＫだよ”との返事。ゴプラの高さはさほどじゃないが壁面はゴテゴテと装飾されていて、背景の岩山と合わせた眺めは１級品だ。
扉をくぐると部屋一面が鉄骨の足場で覆われていた。そして大きな騎馬像が並んでいるではないか。ウーン惜しい！この足場がなかったら……。さっきのオッチャンが案内人として付いてきた。まあ仕方ないか。
その奥も鍵が掛かっていたが開けてくれた。開けると神像列柱が立ち並ぶマンダパが現れた。ここもすごい。誰もいない貸し切り状態。
凶暴なナラシンハ、静かなシヴァ神。
神々の行列その１。
神々の行列その２。
女神に群がる亡者ども。ここのは超リアルだ。他にもこの手の彫刻は何ヶ所か見られた。あまり摩耗していないところを見ると新しいのかも。
裏口の扉を開け大岩塊の下に出ると、煉瓦で作ったお堂が建てられていた。その横にガネーシャが彫られているが、天井には大きな蜂の巣がいっぱいぶら下がっていて近づけない。ヒンドゥー寺院ではよく巨大な蜂の巣を見るが、これほど固まってあるのを見るのも初めてだった。