タ・プロームには何回か来ている。いつ来ても大勢の観光客で賑わっており、落ちついて鑑賞しておれない。特に、有名な？スポーンの根っこが遺跡に絡みついている所など、写真の順番待ち状態だ。他の寺院（近くのバンテアイ・クディ、プリア・カン等）にも、よく似た景色がいっぱいあるのに、有名じゃない所は眼中にないらしい。２００４．１１．８、２００５．１２．１２、２００６．１２．２０、２００７．２．６、２００８．１．９。
土塀の崩れた所から、タ・プロームの境内に入ると……ここは南洋か！。池ではアンチャンが魚採りをしているし、湿地では少女が牛の世話をしている。とても寺院の中とは思えないような光景だ。
北門辺りは人気もなく樹林に覆われている。４面仏の顔には気根が絡みつき、発見された当初はこんな様相だったのだろう。
寺院の大部分は瓦礫に覆われているが、よく探せば品の良いデヴァダーが見つかる。左の女神様も私の好きな一つだ。
初めのうちは感動していたが、アンコールではごく普通の景色だと分かった。
観光客はみんな木の根っこが絡みついた景色ばかり見ているが、レリーフ、デヴァダーも豊富なのに。
髪の長い女神が描かれたレリーフ２点。この寺院のレリーフは仏教的な物ばかりで、ヒンズー教的な物は見られない。
他のレリーフ３点。
人がいなかったら良い所なのだが……無理だろうなあ、こことバンテアイ・スレイは。
どこにでもある遺跡と溶樹。根っこの窪みに犬の親子が住んでいた。監視員が引き出そうとしていたが、邪魔になるわけじゃなし住まわせてやったらいいんだ。世界遺産などというケチくさい対象になってしまうと大らかさが無くなってくる。
観光コースになっている、西門の４面仏。最近、修覆のため真ん中を通れなくなった。至る所で「Ｎｏ．Ｅｎｔｒｙ」の看板が増えていく。