アンコールに行くと必ず立ち寄る場所がある。まずアンコール・ワット、バイヨン、プリア・カンそしてプリ・ピトゥの4ヵ所。初めの3つは大遺跡だがここはこぢんまりとした、さほど有名じゃない所だ。日中遺跡を上り下りすると体が消耗してくる。一服したくなった時に向かうのがここなのだ。他にもアンコール・ワット第三回廊、北塔門外、プラサット・プレイ等休憩に適した所はあるが、ここほど落ち着く所はない。一番奥のピラミッド寺院に登り石段に腰掛けると、爽やかな風が火照った体を沈めてくれる。
ライ王のテラス前のフルーツ屋台でパイン串を買って、食べながらプリア・ピトゥのテラスに向かう。
5つの小寺院の一つ。よく喋る愛想のよい坊さん。
奥のピラミッド寺院。祠堂の天井部は一面仏像が彫られている。この上の段に腰掛けて下界?を眺めているとゆったりと時間が流れていく。観光客はごくたまに来る程度。
小さい遺跡なのに「乳海攪拌」が2ヵ所も残っていた。両方ともリンテル部分だがハッキリとしている。
地面にはナーガが転がり、その他レリーフの破片も山積みになっている。補修の手もここまで回らないのだろう。
雨期明けの頃に来てみたら遺跡周辺はこんなシットリとした姿になっていた。