アンコールのガイドブック（ロンリー・プラネット）を読んでからずっと行ってみたいと思っていた。以前はまともな道もなく地雷の危険があるということで諦めていたが、ピース・インで話を聞くと行けるとのことだった。今回のアンコール旅行はここを第１目標に計画を立ててみた。ガイドは若手の「アシェアン」君。行ってみて分かったが、こりゃ乾期でないと無理！それに道も必ず通れる保証がない。他のツアーは行けてるのかなあ。(2005/12/11)
シェムリアップから日帰りは無理（当時）なのでコンポン・トムで１泊。宿は町一番というスタンセン・グランド・ホテル。こんな所に来るとシェムリアップがいかに大都会なのか分かる。ここでもカンボジアでは都会なのだが。ホテル前の繁華街（見渡せる程度の広さだが）。
コンポン・トムから悪路を約５時間、道端にはこんな“ドクロ”マークが点々と立っていた。
道とは言い難い道路？を行きつ戻りつ、やっと大プリア・カンの片隅、プラサット・ダムレイに到着。優美なデヴァダーが出迎えてくれた。
これが見たくて、遠路はるばるやってきた。時間はもう昼を過ぎている。６時間もかかっているのか。１基だけの四面仏だが、周囲を圧倒して聳えていた。
遺跡は何処も草木が繁茂し、かすかな道が付いているだけだ。
レリーフは削がれているのが多かった。探せばあるのだろうが、建物がほとんど崩壊して歩きにくいのと、帰りの時間も気になっており余裕が無かった。
かろうじて残っているデヴァダー、顔が摩耗してノッペラボウの様。
境内は、こんな具合に広々として、草木が茂っていた。
ピース・イン ガイドの「アシェアン」君。
帰り道も、道を聞きながら荒野を走った。時折ポツンと集落が現れる。大勢の子供達が地ベタに座っていたので覗いてみると、テレビを見ているところだった。昔、家にまだテレビがなかった時、よその家に見に行った頃を思い出した。