プリア・カン東出口から北に向かう道を辿り、大回り道路を越えて１０分程歩くと、小高い丘にプラサット・プレイが建っているのが見えてくる。小規模ながらバイヨン様式の仏教寺院だ。いつ行っても観光客に会うこともない静かな場所で、疲れたときの一服に丁度いい。ここにも好きなデヴァダーがある。
勝手に“長い髪の少女”と名付けている。仏教レリーフでは Preah Thorani という髪の長い女神？を描いたのもタ・プローム辺りにある。アンコールの各寺院を丹念に調べていくと、どこでも１体くらいは“長い髪の”デヴァダーがあるが、ここほどハッキリした顔立ちのものはない。
今年（２００８年）訪ねてみたら、顔が傷つけられていた。監視員のいないマイナーな遺跡は段々荒れていくのか。
この寺院には他にも、感じのいいデヴァダーが多くあるが、残念なことに完璧な姿のものは少ない。右側はガイドブックにも出ている“キツネ目のデヴァダー”。こんなもののどこがいいのだろう。