バンテアイ・チュマールはアンコール地区以外に位置する５大寺院の一つである。他はコーケー、サンボール・プレイ・クック、大プリア・カン、プリア・ヴィヘア。
シェムリアップより国道６号線を西に３時間走るとシソポンに着いた。タイへと通じるメインロードなのにシェムリアップを外れると凸凹の悪路となってしまう。タイ国境の町ポイペトへ向かう道とバッタンバン方面に行く道の分岐点でもある。そこからさらに２時間砂埃舞う道を北に進むとバンテアイ・チュマールにたどり着く。長い間放置され荒れるに任せられていたが最近になってやっと整備され始めた。遺跡の規模、風格からしてもアンコールの次に重要な所だ。２００５年１月、２００６年１２月。
行き帰り「お茶」休憩したシソポンの街。赤い砂埃が舞っていた。バンテアイ・チュマールに向かう沿道にはこんな売店も僅かながあった。
大きな堀の回りには土産物屋・食堂もできてきた。雨期明けの頃はハスの花に彩られている。
堀を渡ると私設？の料金所があった。参道脇にダルマサラが見えている。ほとんど崩れた外周壁にはバイヨン同様のレリーフが描かれている。写真だけではどちらのか見分けがつかないくらいだ。
複雑な構造の上に、全く未整備だからガイドなしに歩くのは難しい。入口で遊んでいた子供達も付いてきて勝手に説明してくれる。
興味をそそられるレリーフ。右手のレリーフはここ特有の形。
千手観音？らしい。瓦礫の中にも見るべきものがいっぱいある。
これも千手観音。真ん中のは何かな？。規模の割りにデヴァダーの数が少ない。かなりの数が盗掘されているようだ。
廃墟の風景。強者どもの夢の跡。
内院に入り込むと４面仏が散在している。ただし此処の４面仏で完全なのはなかった。何処かが欠けているのばかり、回り込んでやっと顔面塔だと分かるのが多かった。そして塔というには低すぎるのだ？。基部が潰れてしまったのだろうか。
側面から見た仏様。
密林に眠る顔面塔。これはイメージぴったり。もう少し顔がハッキリしていれば申し分ないのだが……。
千手観音２態。顔が一部削がれている。
今回のガイド、ポゥキィさんとモニーさん（ピース・インのベテラン両名）。
そして少年探偵団（勝手ガイド達、赤い服の女の子がリーダー）。